練習ではできるのに試合でできない|野球で本番に弱い子に親ができること【小・中学生】

練習ではあんなに上手いのに、試合になると別人
練習では堂々と投げているのに、試合になるとどうでしょう。
ストライクが入らない。体がガチガチ。いつものフォームが出ない。
そんなわが子を見て、「本番に弱い子なのかな」と感じたことはありませんか。
「もっと気持ちを強く」と言いたくなる気持ち、よくわかります。
でも、それは性格や気合いだけの問題ではありません。
私は元独立リーグの左腕で、いまは小・中学生の投手を専門に見ています。
私自身、体が小さく緊張しやすいタイプでした。
だから、本番で力を出せない子の気持ちも、親御さんのもどかしさも、両方わかります。
結論: 練習ではできるのに試合でできないのは、心の弱さや甘えではありません。多くは「本番を想定しない練習」「考えすぎ・力み」「緊張でフォームが崩れる」の3つが重なって起きます。気合いで奮い立たせるより、原因を1つずつ整えるほうが近道です。
なぜ「練習ではできるのに試合でできない」のか
一番の原因は、練習と本番が別モノになっていることです。
試合には、練習にはない3つのプレッシャーがあります。
- 人に見られている(親・仲間・相手)
- やり直しがきかない(1球で結果が出る)
- 勝ち負けがかかっている
この差が大きいほど、ふだんの力は出しにくくなります。
つまり「本番に弱い」のではなく、「本番の準備ができていない」ことが多いのです。
多い原因を、3つに分けて見ていきましょう。
| 原因 | 試合で起きること | 家でできる一手 |
|---|---|---|
| ①本番を想定しない練習 | 練習を流す→本番でいつも通りにできない | いつも通りを"1球集中"で練習 |
| ②考えすぎ・力み | 頭が真っ白/体がガチガチ | やることを1つに絞る |
| ③緊張でフォームが崩れる | 体が早く開く・腕が振れない | 崩れる所を動画で確認 |
原因①:練習が「本番モード」になっていない
ゆるい練習をいくら重ねても、本番の力にはなりにくいです。
大事なのは、量より「本番のつもりの1球」。
たとえば家のキャッチボールでも、的をねらう・毎回同じフォームで投げる、と決めるだけで変わります。
数を重ねるより、1球ずつ集中するほうが本番に近づきます。
原因②:考えすぎて力んでしまう
「失敗したらどうしよう」で頭がいっぱいになると、体は固まります。
直し方は、やることを1つに絞ることです。
「ミットの真ん中をねらう」だけ、というように的を1つにすると、余計な力が抜けます。
あれこれ考えるほど、体は動かなくなるものです。
緊張そのものをほぐすコツは、試合で緊張しない方法とルーティンにまとめています。
原因③:緊張すると"いつものフォーム"が崩れる
緊張すると、無意識に力んで、フォームが変わります。
ここでいう「崩れる」とは、いつも通りに投げられなくなることです。
よくあるのが「体が早く開く」動き。
これは、体の正面が早くバッターのほうを向いてしまうことです。
すると腕が振り遅れ、球が高く抜けたり、コントロールが乱れたりします。
やっかいなのは、崩れているフォームは本人も親も自分では見えないこと。
「気合いで乗り越えろ」は逆効果
「強い気持ちで」「もっと堂々と」。
こうした気合いの言葉は、かえってプレッシャーになりがちです。
本番に強い子は、心が特別に強いわけではありません。
「いつも通り」を出す準備と、崩れにくいフォームがあるだけです。
根性で固めるより、仕組みで整える。
遠回りに見えて、これが一番の近道です。
ミスを引きずってしまう子には、失敗を切り替える力の育て方も参考になります。
親ができる3つのサポート
家での関わり方は、シンプルで大丈夫です。
- 結果でなく「準備と過程」をほめる(打たれても、準備できていたら認める)
- 声かけは「1つだけ」にする(あれこれ言わない)
- 人と比べない・我慢させすぎない
もっと具体的な言葉かけは、子どもが伸びる声かけにまとめています。
図解:本番を想定した練習と、しない練習
ちがいは「1球にどれだけ気持ちを込めるか」だけです。
道具も時間も、いつもと同じで構いません。
それでも試合で崩れるなら、フォームを"外の目"で
「うちの子は、なぜ本番で崩れるのか」。
その原因は、一人ひとり違います。
緊張が原因の子もいれば、もともと毎回同じフォームで投げるのが苦手な子もいます。
そして、崩れる瞬間のフォームは、動画で見ないと正確な判断が難しいものです。
だからこそ、練習や試合の動画を"外の目"で見てもらうのが確実です。
投Laboでは、初回の投球フォーム分析を無料で行っています。
スマホで撮った動画を送るだけで、崩れの原因と、直す一歩がわかります。
撮り方はスマホでの投球フォームの撮り方を参考にしてください。
まとめ
- 練習ではできるのに試合でできないのは、甘えでも心の弱さでもない
- 多くは①本番を想定しない練習②考えすぎ・力み③緊張でフォームが崩れる、の3つ
- 気合いで奮い立たせるより、原因を1つずつ整える
- 崩れるフォームは自分では見えない→動画で"外の目"を借りる
本番に強くなる一番の近道は、根性ではなく準備です。
まずは、いつもの1球を大切にするところから始めてみてください。
よくある質問
Q. 練習では上手いのに試合でできないのは、心が弱いからですか?
いいえ、心の弱さと決めつけないでください。
多くは本番を想定した練習の不足や、考えすぎによる力みが原因です。
やる気が落ちているように見えるときは、野球のやる気が出ない子に親ができることも参考になります。
Q. 本番前に「緊張するな」と言うのは効果がありますか?
逆効果になりがちです。
「緊張するな」と言われるほど、緊張を意識してしまいます。
かける言葉は「ミットの真ん中だけ見よう」のように、やることを1つに絞るのがおすすめです。くわしくは試合で緊張しない方法へ。
Q. 試合で力を出せるようにするには、家で何をすればいいですか?
「いつも通り」を1球集中で練習することです。
数をこなすより、的をねらう・毎回同じフォームで投げる、と決めるだけで本番に近づきます。
家練習のコツは野球が上達しないと感じたときも参考になります。
Q. フォームが崩れているかどうか、家でわかりますか?
崩れる瞬間は、自分ではなかなか見えません。
動画で撮って"外の目"で見てもらうのが確実です。
投Laboの無料フォーム分析なら、スマホ動画から崩れの原因と直す一歩がわかります。