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野球が上達しない…少年野球で伸び悩む子の原因と親ができること

公開 2026.08.15投手専門コーチ 野村亮太

薄曇りの午後の練習場で、無地の白いユニフォームと紺色の帽子・紺のソックスを身につけた少年野球の選手が、木のベンチのはしに一人で腰かけ、両手で持った白いボールをひざの上でじっと見つめ、うつむいて考え込んでいる横向きの姿。すぐ横のベンチには茶色のグラブが置かれ、右手前には誰もいない土のグラウンドが広がっている。背景のフェンスと木立はやわらかくぼけている。顔は帽子のつばの影とうつむきで特定できない

「毎日練習しているのに、なかなか上手くならない」。

「去年より伸びていない気がする」。

そんなお子さんの様子を見て、あせりや不安を感じていませんか。

こんにちは。投手専門オンライン野球塾・投Laboの野村亮太です。

私は元独立リーガーの左投手で、今は指導者として、たくさんの「伸び悩み」に向き合ってきました。

この記事では、野球が上達しない子に多い原因と、家で親ができることを、野球未経験の保護者にもわかるようにお伝えします。

結論: 上達しないのには、たいてい理由があります。多いのは次の4つです。

  • 練習の**「量」ばかり増え、「質」が伴っていない**
  • 直すべき課題が、本人にも親にも見えていない
  • あせり・比べすぎ・投げすぎで力んでいる
  • 体の**土台(柔らかさ・体づくり)**が追いついていない

そして、伸びは一直線ではなく階段のように進みます。今の停滞は、次に伸びる準備期間かもしれません。

「練習してるのに伸びない」は、よくあること

まず、知ってほしいことがあります。

上達は、右肩上がりの一直線では進みません。

しばらく変わらない時期(停滞期)があって、あるとき、ぐんと伸びる。

この階段のような伸び方が、じつはふつうです。

だから、少し止まって見えても、それだけで「才能がない」とは言えません。

大事なのは、あせって練習量を増やすことではありません。

伸び悩みの"理由"を見つけて、そこだけを整えることです。

上達しない子に多い「4つの原因」

では、伸び悩みの理由には、どんなものが多いのでしょうか。

現場でよく見かける原因を、4つにまとめました。

下の図で、お子さんに当てはまるものがないか、見てみてください。

少年野球で上達しない原因を4つのマスに分けたマトリクス図。左上は「量ばかり増えている」で、たくさん投げても質が伴わないと悪いクセがしみ込むことを表す。右上は「課題が見えていない」で、何を直せばいいか本人も親も分からない状態。左下は「あせり・比べすぎ」で、力みや投げすぎにつながること。右下は「体の土台不足」で、体の硬さや体づくり不足を表す。各マスにアイコンと『見直すポイント』の一言が添えられ、人物は描かず記号だけで表現している

4つのうち、複数が重なっていることも珍しくありません。

でも、全部を一度に直す必要はありません。

いちばん効きそうな1つから、順番に整えていきましょう。

原因別・今日からできること

ここからは、4つの原因ごとに、家でできることを紹介します。

① 「量」より「質」を見直す

たくさん投げれば上手くなる、とは限りません。

疲れて動きが崩れたまま投げ続けると、悪いクセがしみ込んでしまいます。

大切なのは、集中して「よい動きをくり返す」こと。

だらだら数を重ねるより、集中してていねいにくり返すほうが身になります(投げ込みは必要か)。

② 見えていない課題を"見える化"する

「何を直せばいいか分からない」——これが、いちばん多い壁です。

そんなときは、まず今の動きを目に見える形にしましょう。

課題がはっきりすると、練習の効きがまったく変わってきます。

③ あせらない・比べない・投げすぎない

親のあせりは、子どもに伝わります。

「あの子はもう投げられるのに」と比べると、力みが生まれます。

力むと動きは固くなり、上達はかえって遠のきます。

そして、投げすぎは伸び悩みだけでなく、ケガの原因にもなります(子どもの投げすぎサイン)。

④ 体の土台を整える

体が硬いままだと、いくらフォームを直しても力が伝わりません。

小・中学生のうちは、重い器具より、まず体の柔らかさと基礎の体づくりが先です。

お風呂上がりのストレッチや、遊びの中で動く時間を大切にしてください。

よくある誤解:量と根性で伸びる、は間違い

ここで、多くのご家庭がはまりやすい誤解にふれます。

「上達しないのは、練習が足りないから」。

「気合が足りないから、もっと厳しくすべき」。

——じつは、これらは逆効果になりがちです。

疲れた体で数を重ねても、崩れた動きが定着するだけ。

強く叱れば、子どもは失敗をおそれて、ますます力んでしまいます。

投Laboは、こうした**「量と根性で伸ばす」考え方をとりません**。

伸びるカギは、根性ではなく「理由を見つけて、そこだけ直す」ことにあります。

いちばんの原因は「自分では見えない」こと

最後に、大切なことをお伝えします。

伸び悩みでいちばんやっかいなのは、原因が本人からは見えないことです。

自分の投げている姿は、自分では見えません。

そして、伸び悩みの原因は、一人ひとり違います。

  • 肘が下がっているのか
  • 体が早く開いている(上半身が早く正面を向く)のか
  • 力の入れどころがずれているのか

同じ「上達しない」でも、直すべき点は子どもによってまったく別です。

だからこそ、動画で「今の動き」を見ないと、正確な判断は難しいのです。

見当ちがいの練習を続けると、時間ばかりかかってしまいます。

まずは一度、外からの目で今のフォームを見てあげてください。

投Laboが考える「伸び悩みの抜け出し方」

私自身、体が小さく非力な左投手でした。

人一倍練習しても、伸びない時期は何度もありました。

そこから抜け出せたのは、量を増やしたからではありません。

自分の課題を1つに絞って、そこだけを直したからです。

投Laboでは、スマホで撮った投球動画を、投手専門コーチが分析します。

そして、いちばん効く課題を1つに絞り、保護者向け+お子様向けの2部構成レポートでお返しします。

「うちの子は何を直せばいいの?」——その答えの入り口が、動画分析です。

まずはスマホでのフォーム動画の撮り方を参考に、お子さんの「今」を見てみませんか。初回の動画分析は無料です。

まとめ

  • 上達は一直線ではなく、階段のように進む。停滞期はふつうのこと。
  • 伸び悩みに多い原因は4つ。①量より質 ②見えない課題 ③あせり・投げすぎ ④体の土台
  • 全部を一度に直さず、いちばん効く1つから整える。
  • 「量と根性で伸ばす」は逆効果になりやすい。
  • いちばんの原因は、自分では見えないこと。動画で外からの目を入れると近道になる。

上達しないのは、才能のせいでも、努力不足のせいでもありません。

たいてい、まだ"理由"に気づいていないだけです。

あせらず、お子さんの「今」を一緒に見てあげてください。

よくある質問

Q. 毎日練習しているのに上達しません。練習量が足りないのでしょうか?

量が足りないとは限りません。むしろ、疲れて崩れた動きのくり返しが原因のこともあります。

まずは量を増やす前に、動きの「質」を見直してみてください。

ていねいに正しい動きをくり返すほうが、だらだら数を重ねるより身につきます。

Q. 伸び悩んでいる子に、親はどんな声をかければいいですか?

結果ではなく、過程(プロセス)をほめてあげてください。

「最後まで腕を振れてたね」のように、できていた動きを具体的に認めるのがコツです。

ほかの子と比べたり、あせらせたりする言葉は逆効果になります。くわしくは子どもが伸びる親の声かけを参考にしてください。

Q. 何を直せばいいのか、親も分かりません。どうすればいいですか?

自分たちだけで課題を見つけるのは、じつはとても難しいことです。

投げている姿は本人からは見えず、原因も一人ひとり違うからです。

スマホで動画を撮り、投手専門コーチに見てもらうと、直すべき点がはっきりします。まずは気軽に、今のフォームを見てもらうことから始めてみてください。

Q. しばらく記録が伸びません。才能がないのでしょうか?

いいえ、そう決めつけないであげてください。

上達は階段のように進み、しばらく変わらない停滞期は誰にでもあります。

その時期に正しい方向で続けられた子が、あるとき大きく伸びます。あせらず、方向を確かめながら続けることが大切です。