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少年野球の試合の持ち物と準備|前日・当日に親ができるサポート

公開 2026.08.11投手専門コーチ 野村亮太

朝のやわらかい光の中、無地の紺色ユニフォームと帽子を身につけた少年野球の子どもが、大きな遠征バッグを肩にかけ、フェンスぞいの土の道をグラウンドへ歩いていく後ろ姿。顔は後ろ姿で特定できない

はじめての試合、あるいは久しぶりの公式戦。「持ち物はこれで足りてる?」「前日は何をさせればいいの?」と、そわそわしていませんか。

とくに野球未経験の親御さんにとって、試合の準備は分からないことだらけですよね。

でも大丈夫。準備は「気合」ではなく「段取り」で整えられます。

こんにちは。投手専門オンライン野球塾・投Laboの野村亮太です。

元独立リーガーの左投手として、また指導者として、たくさんの試合の朝を経験してきました。

この記事では、試合の持ち物リストと、前日・当日の準備、そして親の関わり方を、野球未経験の保護者にもわかるようにまとめます。

結論: 試合の準備で大切なのは「気合」ではなく「段取り」です。ポイントは次の4つ。

  • 持ち物は前日にそろえる(朝あわてない)
  • 前日はしっかり寝て、投げ込みすぎない(疲れを残さない)
  • 当日は早めに着いて、体を温める(けが予防)
  • 親は結果でなく**「準備」と過程**をほめる

段取りが整うほど、子どもは落ち着いて自分の力を出せます。

試合の準備は「前日」から始まる

試合の準備は、当日の朝から始めると、たいていバタバタします。

準備は前日から。持ち物をそろえ、早めに寝る。この2つができるだけで、当日はぐっと楽になります。

下の図は、試合前日から試合後までの「準備の流れ」です。

試合前日から試合後までの準備の流れを左から右へ4段階で示したタイムライン図。①前日=持ち物をそろえる・早めに寝る・投げ込みすぎない、②当日の朝=朝ごはんを早めに・トイレをすませる・余裕を持って出発、③試合前=あいさつと準備・水分をとる・体を温める、④試合後=軽く体をほぐす・ふり返る・過程をほめる、の4つのカードが矢印でつながっている。人物は描かず、アイコンと文字だけで表現している

上の図のように、準備は前日・朝・試合前・試合後の流れで考えると、抜けが減ります。

一つずつ見ていきましょう。

「持ち物」チェックリスト

まずは持ち物です。前日の夜に、お子さんと一緒にそろえておきましょう。

自分で用意させると、忘れ物が減り、道具を大切にする気持ちも育ちます。

種類おもな持ち物
野球用具ユニフォーム一式・帽子・グラブ・スパイク・(必要なら)バット
水分・食べ物水筒・スポーツドリンク・お弁当・軽食(おにぎり・バナナなど)
体を守るものタオル・着替え・帽子や日焼け対策・防寒着(季節に合わせて)
その他健康保険証(コピー可)・ばんそうこう・ビニール袋・雨具

チーム独自の持ち物(お茶当番の道具など)がある場合もあるので、当日の連絡はよく確認してください。

暑い季節は水分を多めに、寒い季節は防寒着を。季節に合わせて中身を変えるのがコツです。

前日の過ごし方=しっかり寝て、投げ込みすぎない

「明日は試合だから、今日たくさん投げ込んでおこう」——これは、実は逆効果になりがちです。

前日に投げ込みすぎると、疲れが残ったまま試合を迎えることになります。

投げすぎは、球の走りを落とすだけでなく、肩・ひじのけがにもつながります(子どもの投げすぎサインと休養)。

前日にやりたいのは、軽く体を動かして、しっかり寝ること

よく寝て、よく食べる。それが、当日に力を出すいちばんの準備です(成長期の食事と回復)。

連戦(試合が続くこと)や連投(何日も続けて投げること)が重なるときは、休養日の取り方にも気をつけてあげてください(連投と休養日の目安)。

当日の流れ=早めに着いて、あわてない

当日でいちばん大事なのは、時間に余裕を持つことです。

「集合時間」「出発時間」「試合開始時間」は、それぞれ別のものです。

会場に着いてからも、着替え・トイレ・あいさつ・ウォーミングアップと、やることがたくさんあります。

だから、早めに着いてゆっくり準備すると、心にも余裕が生まれます。

そして、試合前は必ずウォーミングアップを。いきなり全力で投げるのは、けがのもとです。

体を温め、近い距離のキャッチボールから少しずつ——という流れが、肩・ひじを守ります(投げる前のウォーミングアップ)。

ピッチャーの子が「投げる日」の準備

お子さんがピッチャーで、その日に投げる予定なら、もう一歩ていねいに。

  • 朝から少しずつ体を起こす(前日にしっかり休めていることが前提)
  • アップは早めに、時間をかけて(肩は急に温まらない)
  • 投球練習で全力を出しきらない(本番に力を残す)

大切なのは、「本番で力を出す」ための準備であること。アップで疲れきってしまっては、意味がありません。

「たくさん投げれば安心」ではなく、必要な分だけていねいに。これが投Laboの考え方です。

親の関わり方=「準備」と「過程」をほめる

試合の朝、子どもは大人が思う以上に緊張しています。

そんなときに「勝てよ」「打たれるな」と結果を求める言葉をかけると、緊張はさらに強くなります。

かけたいのは、準備と過程をみとめる言葉です。

  • 「道具、自分でちゃんとそろえたね」
  • 「早く寝られたね、えらい」
  • 「思いきり楽しんでおいで」

試合前に、あれこれ注意しすぎないことも大切です。意識することを1つに絞ってあげると、子どもは迷わず、思いきりプレーできます。

緊張は、消そうとするより「あって当たり前」と受け止めるほうがうまくいきます(試合で緊張する子のルーティン)。

試合が終わったら、勝ち負けや結果よりも、がんばった過程に目を向けてあげてください(子どもが伸びる声かけ)。

投Laboが考える「試合の準備」

僕自身、体が小さく非力な左投手でしたが、試合で力を出せた日は、決まって「前日からの準備」がうまくいっていました。

逆に、投げ込みすぎたり当日ギリギリに着いた日は、体も気持ちもついてきませんでした。

投Laboが大切にしているのは、「気合で乗りきる」根性論ではなく、けがをさせずに・段取りを整えて・力を出しきることです。

試合で結果が出ないとき、原因がフォームにあるのか、準備や緊張にあるのかは、外から見ているだけでは分かりにくいものです。

投Laboでは、スマホで撮った投球動画を投手専門コーチが分析し、保護者向け+お子様向けの2部構成レポートでお返しします。

まずはスマホでのフォーム動画の撮り方から、お子さんの「今」を見てみませんか。初回の動画分析は無料です。

まとめ

  • 試合の準備は前日から。持ち物をそろえ、早めに寝るだけで当日が楽になる。
  • 持ち物は季節に合わせて中身を変える。前日に子どもと一緒にそろえると忘れ物が減る。
  • 前日の投げ込みすぎはNG。しっかり寝て、疲れを残さないことが最高の準備。
  • 当日は早めに着いて、あわてない。ウォーミングアップでけがを防ぐ。
  • 親は結果でなく、「準備」と「過程」をほめる。緊張は受け止めればいい。

準備が整うほど、子どもは落ち着いて、自分の力を出しやすくなります。試合の朝を、親子で気持ちよく迎えてあげてください。

よくある質問

Q. 試合の前日は、練習をまったくしないほうがいいですか?

「一切動かない」必要はありません。軽いキャッチボールやストレッチで体の感覚を保つのは大切です。

避けたいのは、疲れが残るほどの投げ込み・走り込みです。前日は量を追わず、体を整えて早く寝ることを優先しましょう。

「たくさんやれば安心」ではなく、「疲れを残さない」が前日の合言葉です(投げすぎのサインと休養)。

Q. 試合当日の朝ごはんは、何を食べさせればいいですか?

いつもの朝ごはんを、試合開始の2〜3時間前を目安に、早めにすませておくのが基本です。

ごはんやパンなど、力になる主食をしっかり。脂っこいものや食べ慣れないものは、当日は避けたほうが安心です。

くわしい食事のとり方は成長期の食事と回復にまとめています。

Q. 会場にはどのくらい前に着くのがいいですか?

チームの集合時間に合わせるのが大前提ですが、「集合時間」と「試合開始時間」は別ものです。

集合後に、荷物の準備・移動・着替え・トイレ・ウォーミングアップと、やることがたくさんあります。

時間に余裕を持って動くと、子どもも落ち着いて試合に入れます。当日の連絡(集合場所・時間・雨天時の対応)は、前日までに必ず確認しておきましょう。

Q. 緊張して力が出せない子には、どう声をかければいいですか?

「緊張するな」と言っても、緊張はなかなか消えません。緊張は「あって当たり前」と、まず受け止めてあげてください。

そのうえで、「準備はできたね」「楽しんでおいで」と、結果ではなく準備や気持ちに目を向ける言葉が効果的です。

呼吸や動作をそろえるルーティンも助けになります(試合で緊張する子のルーティン)。